神戸の工業地帯を走る和田岬線。兵庫駅から和田岬駅までの1区間2.7kmの短い路線ですが、れっきとした山陽本線の一部です。
工業地帯を走る路線のため、朝と夕方しか電車が設定されていません。平日はまだしも、工場が休みになる日曜・祝日に至っては、たった2往復のみ。まさに都会のローカル線です。
都市圏の路線でありながら長らく非電化のままだった和田岬線ですが、2001年に電化されました。その際に和田岬線用の車両として用意されたのが103系R1編成です。
103系R1編成
個人的に103系R1編成の外観的な特徴は、前面の窓枠の支持方法がHゴムのままだということだと思っています。JR西日本所属の103系は延命工事の際に金属押さえになった車両が多いですからね。貴重な存在です。
方向幕。1区間しかない路線なので、”普通”の表記はいらない気がしてしまいます。
車内の様子。6両編成のうち2両だけ、妻面の窓が残っています。
ラッシュと逆方向に向かう電車にはほとんど人が乗っていないのも、和田岬線の特徴ですね。
夜の和田岬駅に停車する103系。
和田岬線は通勤時間帯しか列車がないため、実質和田岬線専用の103系が運用される時間も限られてきます。
一応103系R1編成は乗務員訓練用の教材としての役割もあるようです。運がいいと昼間に姿を見ることもできるとか。
動画
和田岬行きの車内風景。103系独特の応荷重装置の音(ドアが閉まるときの”チッ”という音)が原形のままなのがGood!
こちらは兵庫行きです。兵庫駅発車時とは違い、一気に加速していきます!
ギャラリー
103系R1編成は、草が伸び放題の和田岬線の線路の中を走ります。