長野電鉄の名車2000系。2012年3月までに全編成が運用を離脱しましたが、A編成が屋代線旧信濃川田駅跡に、D編成が小布施駅にそれぞれ保存されています。
今回は、電車で手軽にアクセスできる小布施駅に保存された2000系を紹介したいと思います。
長野電鉄小布施駅
小布施は葛飾北斎ゆかりの地で観光開発にも力を入れており、毎年多くの観光客が訪れています。長野電鉄を使って小布施にアクセスする人も多いのではないでしょうか。
時代を感じさせる案内板。信州中野の「州」の字が渋いですね。この略字は僕のパソコンではどうやっても打つことができませんでした。どう崩したらこうなるのか??
2002年に廃止になった河東線(木島線)の名残も。
木島線はとっくに廃止になってるから、ここで待っててもダメだよ……。
左奥に見える電車が2000系D編成。屋根付きで保存されています!!
ながでん電車の広場
小布施駅併設の「ながでん電車の広場」。当日有効の乗車券・入場券があれば、誰でも見学することができます。
2000系D編成保存車両
丸みを帯びた車体と、リンゴを彷彿させるカラーリングが絶妙にマッチしていますね。
この車両が作られたのが1957年。国鉄でいえば、101系が登場するかしないかという時代。
そんな時期に地方中小私鉄がオリジナルの高性能車を導入するとは、当時の長野電鉄の力の入れようがうかがえます。
車内は回転式のクロスシート。リクライニングこそしませんが、一般的な転換クロスシートよりワンランク上の椅子です。さすがに現代の車両と比べると見劣りするけど、当時の車両としては破格だったのでしょう。
今は小田急ロマンスカーとJR成田エクスプレスの中古車が特急として走っている長野電鉄。中古車もいいけど、やっぱりオリジナル車両が見たい!
いつか再びオリジナル特急が走る日が来るといいですね。
もうひとつの保存車両
ちなみに2000系A編成は、登場当初のマルーンに白帯のカラーで旧信濃川田駅に保存されています。保存というより放置に近い状況かも。
こちらもいずれ訪問してみたいです!
2017年5月4日訪問