2007年3月のダイヤ改正で常磐線から引退した415系鋼製車、通称「白電」。
ほとんどの車両が廃車・解体されてしまいましたが、一部の幸運な車両はJR九州に譲渡され、元気に活躍しています。
今回はJR東日本からJR九州に譲渡された415系のうち、Fo507編成(元勝田車両センターK607編成)を紹介したいと思います。
>>元常磐線! 鹿児島で勝田時代の同僚と再会を果たしたFk520編成
外観
JR東日本からJR九州に譲渡された415系の特徴のひとつ、転落防止幌。
これは外観に含まれるかどうか微妙ですが……。
僕個人的にはドア窓の窓枠が一番勝田車らしいなぁと思うポイントだったり。
九州仕様に改造される際にHゴムに交換されるのかと思っていましたが、譲渡から10年近くたっても勝田仕様のまま残っています。
車内・内装
車内の化粧板は国鉄~JR東時代と同じクリーム色を保っています。
床の色もJR東日本時代と同じまま。
一方、座席のモケットは九州仕様のブルーに張り替えられています。
運用
415系Fo507編成は、山陽本線(下関~門司)、鹿児島本線(門司港~八代)、日豊本線(小倉~佐伯)、福北ゆたか線(黒崎~直方)で運用されています。
運用範囲が広範囲に及ぶのが特徴。なかなか出会うことができません。
小倉総合車両センターに配置されていた415系が大分に転属してくるまでは、もう少し運用範囲が狭くて狙いやすかったんですけどね。
その代わりといってはなんですが、12両編成を組むことで有名な、朝ラッシュ時に運行される門司港→南福岡の準快速に充当されることも!!
第一線を退きつつあるJR九州の415系鋼製車ですが、平成も終わろうとしているときに常磐線時代を彷彿させる運用に入ってくれるのは、国鉄型ファンとしては大変うれしいことです!
(3223Mの先頭に充当される確率はめっちゃ低いんですけどね……)
ギャラリー
↑夜の佐伯行きに充当されるFo507編成
↑高城~鶴崎間の乙津川を渡るFo507編成。