東日本大震災後に登場した719系常磐線定期運用の話

仙台地区の交流電化路線の主力車両として活躍してきた719系0番台ですが、長らく常磐線だけは定期運用がありませんでした。

常磐線が東北本線や仙山線に比べて平坦な地域を走っていることや、福島県に入った瞬間管理する死者が変わる(仙台支社→水戸支社)ことが影響していたと思われます。

流れが変わったのは東日本大震災。

宮城県と福島県沿岸部を走る常磐線も壊滅的な被害を受けました。さらに他の被災路線と違い、福島第一原子力発電所の事故の影響も受け、常磐線は分断されてしまいました。

震災後、常磐線は上野口、仙台口とも両端から順次復旧されていったわけですが、その際はじめて719系は常磐線仙台口で営業運転を始めました。

常磐線仙台口で早期に復旧された岩沼~浜吉田間が全区間仙台支社の管轄内だったため、水戸支社の事情を考慮することなく、仙台支社の判断だけで車両運用を決定できたということでしょうか。

僕はその辺の事情には明るくないので、こんな適当な推察しかできませんが……。

浜吉田駅に停車する719系

浜吉田駅に停車する719系

高架移設区間が開通するまで、暫定的な終着駅になっていた浜吉田駅にて。

高架移設区間開業後も山下行き1往復だけ719系の運用が残りました。こちらも仙台支社管内で完結する列車ですが、E721系1000番台の投入であっさり消えてしまいました。

一度イベントで719系500番台(フルーティア)が原ノ町駅まで営業運転しましたが、719系0番台は結局定期普通列車で水戸支社管内まで乗り入れることなく、後継のE721系1000番台に置き換えれる形で、他線区でも運用を減らしていきました。

しかし、2018年に入って719系に新たな動きが発生しました!
2018年2月11日に719系が原ノ町駅まで回送され、翌日に原ノ町~相馬間で試運転を行いました。

そして、3月のダイヤ改正で、常磐線での定期運用が復活。原ノ町~浪江間の機織り運用がメインですが、送り込みを兼ねて、仙台~原ノ町間でも1往復運用があります。
719系もだいぶガタが来ているので、この運用がいつまで続くかはわかりませんが、水戸支社管内で719系の定期運用が登場したということは、僕にとっては非常にうれしいことでした!

今後2020年度までに、最後の不通区間である富岡~浪江間を運転再開させることが目標になっている常磐線。これからも車両運用に大きな変化があると思いますが、全線復旧した時にも常磐線で719系が元気に走り続けているといいですね(現実は厳しそうですが……)。

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