岡山駅から列車で90分。岡山県内陸部の中心都市、津山市には、中国地方各地で活躍した車両を展示している素敵な施設があります。
その名も「津山まなびの鉄道館」。
規模は小さいですが、展示内容は非常に充実していました!
旧津山扇形機関車庫
津山まなびの鉄道館の目玉のひとつが、この扇形機関車庫。
国内に現存する扇形機関車庫の中で2番目の規模だそうです。
展示車両
キハ33形気動車。50系客車を改造した車両で、たった2両のみの貴重な車両です。トップナンバーのキハ33-1001が津山まなびの鉄道館で展示されています。もう一両のキハ33-1002は残念ながら解体されてしまいました。
キハ181形気動車。全国各地で活躍した特急型気動車です。中国地方では伯備線特急やくも号や山陰本線特急まつかぜ号などで活躍しました。
キハ58・28形気動車。急行型気動車と言えばコレ!という名車。ひと昔前のローカル線では必ずと言っていいほど見かけた車両です。
津山まなびの鉄道館に保存されているキハ58・28形は、どうやら動態保存車のようで、車籍などの問題をクリアできれば、営業線上を走ることもできるようです。
再び営業運転をする姿が見れるといいですね!
キハ52形気動車。こちらもキハ58・28形とともに全国津々浦々を駆け巡った車両です。晩年は大糸線で活躍していました。
「デゴイチ」の愛称で親しまれているD51形蒸気機関車。全国各地で活躍した機関車なだけあって、いろんなところに保存されています。
DF50形ディーゼル機関車。北海道以外の全国各地で活躍した車両です。エンジンが非力すぎたため、D51を完全に置き換えることは出来なかったとか……。
DD13形ディーゼル機関車。貨物駅構内での入れ替え作業向けの車両です。
DD15形ディーゼル機関車。先ほど紹介したDD13をベースにした除雪用の車両です。
DD51形ディーゼル機関車。蒸気機関車を置き換えた張本人で、マニアからは嫌われていましたが、今度はこちらが置き換え対象に。
10t貨車移動機。入れ替え用の車両です。
DE50形ディーゼル機関車。あまり聞きなれない形式だなぁ、と思っていたら、どうやらこの1両しか製造されなかったそうです。
DD16形ディーゼル機関車。除雪向けの車両です。長野で1両だけ現役だったと記憶しています。
以上、展示車両の紹介でした。
津山運転区に併設
津山まなびの鉄道館はJR津山運転区の隣にあります。
フェンスの向こう側は現役の車庫!
津山線、姫新線、因美線などで使用される車両を間近で見ることができます!
大人300円、小中学生100円で入館できる、津山まなびの鉄道館。
車両展示のほかに、津山の街並みをジオラマや、鉄道の構造がわかる展示、岡山の鉄道の歴史がわかる展示など、屋内展示も盛りだくさん。
往年の国鉄型気動車に会いたくなったら、是非とも訪れたい施設です。
2019年3月9日訪問