新潟県から山形県を経由して秋田県へ向かうJR羽越本線の中でも特に景色がきれいなのが、新潟県の村上駅~山形県の酒田駅までの区間です。
電化区間なのにディーゼルカー
羽越本線村上~酒田間で一番の特徴と言えば、電化されているのに普通列車の大半に気動車が使用されていることではないでしょうか。朝の酒田~鶴岡の1往復を除けば、すべての普通列車が気動車で運行されています。その理由に関してはここでは細かくは触れませんが、電源の違いが関係しています。
本数の少ない普通列車
羽越本線の普通列車は非常に本数が少なく、普通列車同士の接続もほとんど考慮されていないため、長距離移動は特急利用が大前提。全国に”名ばかり本線”があふれかえっている現状を考えれば特急があるだけマシとも捉えられますが、プランを立てるのには本当に苦戦させられます。
僕が乗ったのは村上13時31分発普通列車酒田行き。日中は3時間に1本程度しか普通列車が無いので、この列車くらいしか選択肢がないという状況。
これからお世話になるキハ47。羽越本線村上~酒田間の普通列車は大半がキハ40,47,48といった旧式の国鉄型車両で運行されています。
ずらりと並ぶボックスシート。もともとお客さんが少ない路線ですので、昼間の列車であれば高確率で1ボックス占領できます!
羽越本線は国道345号線と並行しながら秋田を目指しますが、特に新潟県と山形県の県境付近はベッタリくっついています。
桑川駅~越後寒川駅間は笹川流れという景勝地を車窓から楽しめるので、是非とも海側の座席を確保したいところ。
途中のあつみ温泉駅では10分ほど停車。
普通列車の本数こそ少ないですが、日本海縦貫線の一角をなす重要幹線のため意外と対向列車待ち合わせや時間調整が発生します。たぶん貨物列車のほうが本数多いんじゃないかなぁ。
庄内平野に突入した時にはすでに15時を過ぎていました。真冬なら日が傾きだす時間です。
15時56分、酒田駅に到着。秋田方面への下り列車は16時30分まで無いので、しばらく足止め。これでも羽越本線の中では接続はいいほうなんですよ……。
観光に便利な快速きらきらうえつ号
下り列車を待っていたら、快速きらきらうえつ号が新潟を目指して発車していきました。一応臨時列車ですが、土日祝日はだいたい走っているので、羽越本線を観光利用するなら利用を検討したい列車のひとつ。
窓は大きいし、座席はリクライニングするし、いいことずくめです!
時間の都合が合えば僕も乗りたかった……。
特急いなほ号
通常期は新潟~酒田間の列車が4往復、新潟~秋田間の列車が3往復、合計7往復運転されている特急いなほ号。JR東日本の特急列車としては珍しくグリーン車が3列シートなので、お金に余裕があれば乗ってみたい列車ですね。
普通車は何の変哲もないE653系。昔の常磐線特急フレッシュひたち号です。
2017年11月3日訪問